「長生き」をクリーニングでする衣服

衣服の寿命は、着用機会の多い衣服で2~3年、長くて4~5年というところでしょう。でも、乱暴な着方や扱い方をしたり、保管方法を誤ったりすれば、寿命は短くなってしまいます。また、衣服の寿命の受け止め方も人それぞれ異なります。では、衣服の寿命をどのように考えたらいいのでしょうか。例えば、冬物スカートの平均的な使用年数は「買ってから3年」。同様にブラウスは3年、コートはカシミヤ素材だと3年、その他のコートで4年です。これらの年数は衣服の耐用年数ではなく「購入した時」から「使用をやめる時」までの年数です。これを「平均使用年数」といいます。衣服の「平均寿命」といっても良いでしょう。ふつうはその期間中、繰り返し着用され、多くはその平均年数を超えて使用されます。ところが、素材や加工が原因で耐用年数に限界があり、平均年数より寿命の短い衣服があります。例えば、2枚の生地を接着樹脂で貼り合わせたボンディング加工布の衣服。接着樹脂が、空気中の水分の影響で経時劣化することから平均使用年数は2年です。コートであった場合、コートの平均使用年数は4年なのに、ボンディング加工品だと、半分の2年と短く判断されます。劣化しやすい加工品なので短命衣服となります。衣服を購入する時は注意しましょう。パート2につづく

 

 

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