クリーニング後に「色の変化」が発覚されることがあります。
「色の変化」の原因で多くみられるのは「紫外線」。
皮膚や眼に悪いと人体への影響が指摘されることの多い紫外線ですが、衣服の変色も引き起こしているのです。
紫外線による衣服の変色には、直射日光を短時間浴びただけで起こる例から、繰り返し着用するうちにゆっくり進んで、その変化に気づきにくい例まで様々な進行具合のものがあります。
短時間で起こるものには、衣服を干したところ、日光の当たった部分だけが変色した例があります。
この場合は変色部分と変色していない部分との境界が直線的で明確な形になっているので、変化に気づきやすいものです。ところが、繰り返しの着用で紫外線を浴び続け、ゆっくり変色が進む場合は、その進行に気づくことが遅れがちになります。また、繰り返しの着用で汚れが蓄積すると、汚れに色の変化が隠れてしまい、目立ちにくくなります。そんな変色の目立たない衣服も、クリーニングによって汚れが取り除かれると、変色していることが明らかになることがあります。予期せぬ出来事にクリーニングのせいかと疑われることもありますが、本当の原因は紫外線で、それまで汚れに隠れていた色の変化がハッキリしたというのが真相です。
紫外線は肌のシミ、シワ、老化、皮膚ガンの原因など、様々なトラブルの元凶となるものです。